News 2025.07.08
農林水産省「農業遺産オフィシャルサポーター制度」認定企業となりました。
Beyond Organic株式会社は、Bタイプ第1号登録企業です。
2025年7月8日、私たちBeyond Organic株式会社は、農林水産省が創設した「農業遺産オフィシャルサポーター制度(Bタイプ)」において、第1号登録企業として正式に認定を受けました。
本制度は、世界農業遺産・日本農業遺産に認定された地域の保全と継承、そして地域の活性化を目的とし、多様な企業・団体との協働による持続可能な連携を促進するものです。
認定を受けた企業には、農水省からのロゴマーク使用許可や、農業遺産地域・他のサポーター企業との交流機会など、さまざまな支援が提供される予定です。
創業からつらぬいてきた思い
私たちは創業以来、有機農産物の普及をライフワークとして掲げ、オーガニック料理教室や共同購入の活動を通じて、“いのちをつなぐ選択”を社会に提案してきました。
とりわけ近年は、地域に根ざした伝統農法や自然との共生の知恵に深く共感し、全国各地の農業遺産地域を訪ねるスタディ・ツアーを企画・実施してまいりました。
こうした活動を通して出会った“ほんものの食”と“ほんものの人”たちとのご縁は、私たちにとってかけがえのない財産です。
生産者の想いや土地の力に触れるなかで、私たち自身が学び直す機会も数多く得ることができました。ツアー後も、各地の特産物をCSA(Community Supported Agriculture)方式で共同購入し、訪問のたびに関係性を深め、継続的な信頼の循環を築いてきました。
また、これらの実践と学びを体系化した「オーガニックフードマイスター®(OFMeister)講座」では、食育や環境教育の担い手を育成するとともに、実際のオーガニック・ライフの現場への伴走支援にも力を入れてきました。
特に、オーガニックレストラン認証の取得支援や、オーガニック給食認証の導入支援にも取り組み、地域の教育・福祉・飲食の現場に“ほんものの食”を根づかせるサポートを続けています。
11地域での実績と、これからの展望
これまでに訪れた農業遺産地域は、全国11か所にのぼります。現地では、伝統的農法や資源循環の知恵を学び、オーガニックJAS認証の取得支援にも取り組みながら、それぞれの地域を“未来へとつなぐ拠点”として育んでまいりました。
今後は、こうした実践をさらに一歩進め、現地との協働による商品開発や販路づくりにも力を注いでいきます。
また、2025年9月に開催される【BIOFACH JAPAN 2025】では、農業遺産スタディ・ツアーの報告をセミナー形式で行います。また、現地産オーガニック食品の展示・販売なども予定しております。
東京近郊にお住まいの皆さまは、ぜひ足をお運びください。
特別な謝意を込めて
このたびの認定にあたり、心からの感謝をお伝えしたい方々がいます。
まず、各農業遺産地域で私たちを温かく迎え入れてくださった地元自治体や農業遺産協議会の皆さま。
そして、地域のキーパーソンとのご縁を繋ぎ、時にはツアーにも随行し、豊かな知見と深い学びを導いてくださった教育テック大学院大学の大和田順子教授。
さらに、各地の農産物を信頼して購入し、継続的に支えてくださっている共同購入の参加会員の皆さまにも、心より感謝申し上げます。
加えて、大規模な仕入れと流通の担い手としてご尽力いただいている株式会社オルター様をはじめ、協力いただいた宅配団体・自然食品店の皆さまにも、深い敬意と謝意を申し上げます。
皆さまと共に築いてきたこの歩みを、次の世代へと丁寧につないでいくことが、私たちの使命です。 Beyond Organicはこれからも、農業遺産の持つ“物語”と“生命力”を、教育・実践・交流のかたちで社会に伝え続けてまいります。
Beyond Organic株式会社 会長 山本 朝子