What's New グレインズ・イニシアティブ最新情報

山形県高畠町で料理教室を行いました

初めまして!NPO法人グレインズ・イニシアティブ(以下グレインズ)研究生の垰田です。今後グレインズの活動の情報を会員の皆さんにお知らせします。よろしくお願いします。
グレインズでは今月12月2日~4日の3日間、代表の山本朝子先生と、植物学がご専門の三浦和彦先生、そして研究生の垰田の3人で山形県の高畠町へ行ってきました!東北地方は雪が降って寒いだろうと思っていましたが、今年は暖冬らしく、大阪とほぼ同じ気温でした。
さて、今回の目的は「発芽モード玄米を使った調理法の提案」と「地元の農家の方との交流」をするためです。

発芽モード玄米を使った全く新しい調理法

会員の皆さんにとっては当然だと思われるかもしれませんが、一般の方は玄米100%、増粘剤なしでパンが焼けるとは思ってはいません。 事実今回の調理実習の前にも「本当にできるかは知らないけど(半信半疑で参加した)」とか「眉唾ものじゃないの?」という声を聞きましたし、調理説明中も「ホント~?」という顔で聞いていました。「失敗したら、お気の毒…」と心配顔の方までいらっしゃる始末です。 しかし!パウンドケーキのように生地が割れ、美味しそうに焼きあがった玄米パンを見ると参加者の方の表情は一変し、会場の雰囲気は、「玄米パン」の秘める可能性にワクワクされているような、一気にプラス思考にあれたものになりました。 というのも、生産者ご自身でいらっしゃる参加者の方々は、自分の家で作ったお米を明日からでもすぐパンにできるからです。粉屋さんに挽いてもらう必要もなく!米余りの世の中で、作りすぎと言われる状況の中、玄米でパンを作ることができれば販売もできるのです! グレインのノウハウにかかれば、それも超簡単に可能なのです。このことはご自分が生産してらっしゃる「有機米」「無農薬米」に対するより一層の誇りと自信につながると思います。もちろん、玄米パン以外にも強い興味を持ってくれました。

今回の調理実習では玄米パンの他に玄米クリームを使用したシチューとサラダ、リンゴ風味の玄米ババロアも作りました。一番人気はシチューです。調理の仕方によって玄米クリームシチューはハウスの「クリームシチュー」よりもはるかに美味しくなります。「シチューにそっくり」とみなさん言われていました。一般の人たちには慣れない調理方法でしたが大きな混乱はなく、参加者の方達にも満足していただけ一安心です。

参加者の方の感想も一部紹介します
「孫が離乳期に入るので食べさせてあげたい」
「直売所で取り扱ってみたい」
「腹もちがすごくよくて、晩御飯どうしようと悩んじゃう…」
「夫に早く伝えたい」
「お米といったら粉にして加工することしか考えなかった…目からウロコ!」

我が家の味を活かす新しい調理法

ところで、実習中「味をみてください」と何回か言われました。
ですが、グレインの価値観としては、味付けは家庭のもの、玄米グリームの使い方を習った人が自分の判断で味付けをして、我が家の味にするものとしています。代表の朝子先生が、「決まった味はありませんよ。健康の基本は家庭にあるべきで、特に味付けは個性を表します。それぞれの家庭に受け継がれた“我が家の味”に踏み込もうとは思いません。」と申し上げると、「変わった料理研究家!」、「でも…それはそうだ…結局はどんな風に習ってこようと、自分の味付けにしてしまうものなぁ!」と、皆さんは口々に感想を述べられていました。
玄米クリームシチューを美味しくするのは、良い塩、良い香辛料(胡椒)、良い味噌と隠し味の良い醤油。味付けを決める調味料の種類はお教えしても、その量を決めるのは家庭の味です。グレインの提案は、材料の選び方と使い方とそれらの新しい調理法です。何を、どれだけどんな風に食べるべきかは、調理法の中にそっと潜んでいるのです。

生産の現場にこそ朗報

初めに、料理教室の参加者の方は玄米でパンが焼けるとは信じていなかったと書きましたが、主宰者の生産者の方のなかにも「まあ本当にできるかどうかしらんけど」と半信半疑な方もいらっしゃったようです。
さて、高畠町の生産者の方達は全国でもいち早く有機農業に取り組んでこられてきました。そのため有機農業を広めようという意識がむちゃくちゃ強いのです。夜一緒にお酒を飲みながら「地産地消はその地元で広がらなければ意味がない!まず都会に山形の農産物を持っていったどうする!?」「チャンスがあったらつかみ取ってすぐ行動しないといけん!」などと熱く語ってくれました。面白いことに、オルターにリンゴを出荷してくださっている中川さんはリンゴジュースを何本か持ってきて「まあ飲め!」と勧めてくれました(笑)
今回は小国町で雑穀を生産されている渡辺さんともお会いしました。渡辺さんは小国町での雑穀栽培のリーダー的存在で、「つぶつぶ」で有名な大谷ゆみこさんにも雑穀を卸しています。「つぶつぶ」で言われている穀物の炊き方は間違っているとグレインズでは考えているため初めは憮然とした表情でしたが、グレインズの目的や活動内容、雑穀栽培の指導者として協力してほしいと頼んだところ納得していただけました。

垰田昌宏
(大阪大学・外国語学部 インドネシア語科 4回生/
 グレインマイスター/NPO法人 グレインズ・イニシアティブ 研修生)